「ソーイングにブロード生地を使うことが多いけど、理由を教えて!」
「ブロード生地で作るのに向いているものは何?」
「ブロード生地のおすすめ生地は?教えて!」
シャツの定番生地となる「ブロード」ですが、実は多種多様な生地から選ぶことがきます。
ブロードはシーチングよりも薄い質感となり、ソーイング初心者にも扱く光沢がある柔らかな肌触りが特徴です。
この記事では、ブロード生地を適切に使えるように以下の解説をしていきます。ぜひ、本記事を参考頂いて、ブロード生地を使ってみてください。
- ブロード生地の特徴
- ブロード生地のおすすめの用途
- おすすめのブロード生地
シーチング生地の解説はコチラ!
ブロード生地とは|よこ畝が特徴的な生地
ブロード(broad)は、縦糸を1本、横糸を2倍の2本で織られた薄地の平織生地でよこ畝が特徴的な生地です。
従来は羊毛を使った平織りを指していましたが、最近は綿やポリエステル、絹など、多種の生糸で作られています。
畝(うね)とは
織物やニットの表面に現れている、盛り上がって見える筋のことで、ウエール、リブ、コードともいいます。たて方向の畝を「よこ畝」、よこ方向の畝を「たて畝」といいます。畝をつくる場合、よこ方向のたて畝では、よこ糸にたて糸よりも太い糸、または数本引き揃えたものを使って畝を現します。ただしこれは織物を織る場合の手法用語で、一般的には、たて方向の畝を「たて畝」、よこ方向の畝を「よこ畝」ということが多くなっています。たて方向の畝としてはコード織、コーデュロイなどがあります。
引用元:きもの用語大全
生地の織り方の種類|全3種
平織り | シーチング、ブロード、オックスなど |
綾織り | フランネル、デニムなど |
繻子織り 朱子織り | サテンなど |
ブロード生地の歴史
ブロード生地の歴史は古く、中世ヨーロッパで発展しました。当初は、羊毛を使用して作られた厚手の布地で、主に寝具やカーテン、テーブルクロスなどに使われていました。
その後、綿花がヨーロッパに伝わり、織物の素材として使用されるようになりました。綿花を使用することで、薄くて軽い生地が作られるようになり、衣服の素材としても広く使われるようになりました。
現在では、ブロード生地は、世界中で広く使われています。特に、シャツやワイシャツに使用されることが多く、ビジネスシーンでも欠かせないアイテムの一つとなっています。
ブロードの特徴|メリットは4つ
光沢のある上品な質感
ブロードの特徴である、表面の光沢感は生地に上品さをもたせています。ブラウスやドレスシャツにびったりの生地として使われることが多いです。
豊富な色柄
多くの色柄から選べるのもブロードの魅力です。
豊富な生地の種類
ブロード生地は、多種の生地厚を選べるので、さまざまな用途にアレンジできます。
ブロード生地の厚み:3.5~5oz
丈夫で綿素材ならアイロン掛けも可能
耐久性に優れ、繰り返し洗ってもへたりにくいです。綿素材なら、熱に強いのでアイロンを利用できます。
ブロード生地の特徴|デメリットは2つ
シワになりやすい
ブロードは皺(シワ)になりやすく、アイロンによるシワ伸ばしが必要となります。ブロードの中でも、細番手の糸で織られた生地は比較的シワになりにくいので用途に合わせて選んでください。
縮みやすい
ブロードは通気性がよい反面縮みやすく、縮みを考慮して使用することが大切です。
ブロード生地向きの作品
ブロードは薄手のため、裏地や小物入れに向いています。生地の価格もリーズナブルなため、異なるデザインを制作することもできます。
裏地 | 洋服やカバンの裏地 |
洋服 | ブラウス、ドレスシャツ、など |
雑貨小物 | マスク 巾着(シューズ入れ) エコバック、トートバック ランチョンマット |
おすすめのブロード生地
綿100%のブロード生地
綿100%はコスパ最強です。いろいろな色の生地を選べるので、小物の制作におすすめ。
|
素材 | 綿100% |
生地の種類 | 平織り |
カラー | 全31色 |
柄 | 無地 |
用途 | 洋服, 手芸, 裁縫, 巾着, 雑貨小物, マスク, 内布(裏地) |
規格 | 生地有効幅 110 cm 10cm単位 切り売り |
Q&A|よくある質問と回答
まとめ
本記事では、ブロードの特徴とブロードで制作におすすめの作品を紹介しました。
ブロード生地は、平織りの生地の一種で、縦糸と横糸が同じ本数で交差することによって、表面にはっきりとした模様が現れます。通気性がよく、肌触りも良いため、夏場に適しています。
ブロード生地には、オックスフォード、ピケ、ツイル、チェック、ストライプなど、様々な種類があります。自分の好みや用途に合わせて、選んでみてください。
また、ブロード生地を長持ちさせるためには、洗濯やアイロンの際に注意点を守ることが大切です。
ブロードの特徴を考慮して、ソーイングに利用しましょう。
- 光沢のあるり上品な素材のため洋服制作にも使える
- 豊富な色のバリエーションや厚さがあり、用途によって生地を選べる
- シワになりやすいが、綿素材ならアイロン掛けも可能