11月5日と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。実はこの日、とてもロマンチックな記念日として知られています。
それが「縁結びの日」です。この記事では、私が特に注目する「縁結びの日」の由来から、11月5日という一日が持つ多様な側面まで、詳しく解説していきます。
11月5日は「縁結びの日」💖 その由来は？
11月5日は「縁結びの日」として制定されています。この記念日には、日本の神話と日本語ならではの言葉遊びが関係しています。
神様が集まる「神在月」
旧暦の10月は、全国の八百万の神々が出雲の国（現在の島根県）に集まる時期です。出雲大社で、人々の運命や縁組について会議（神議り）をすると信じられています。
このため、他の地域では神様が不在になるので「神無月（かんなづき）」と呼びますが、出雲地方だけは「神在月（かみありづき）」と呼びます。新暦の11月5日は、この神聖な「神在月」の時期にあたります。
「いいごえん」の語呂合わせ
「縁結びの日」のもう一つの由来は、日付の語呂合わせです。「11」と「5」を「いい（11）ご（5）えん」と読み、「良いご縁」という言葉にかけています。
この記念日は、島根県の「神話の国・縁結び観光協会」によって制定されました。神話的な背景と覚えやすい語呂合わせが組み合わさった、とても素敵な記念日です。
津波防災の日｜未来へつなぐ教訓 🌊
11月5日は、ロマンチックなだけの日ではありません。日本の防災意識を高める上で、非常に重要な「津波防災の日」でもあります。
由来は「稲むらの火」の実話
この記念日の原点は、1854年11月5日（旧暦）に発生した「安政南海地震」にあります。この巨大地震による津波が紀伊半島などを襲った際、感動的な実話が生まれました。
それが「稲むらの火」の逸話です。紀伊国広村（現在の和歌山県広川町）の庄屋であった濱口梧陵（はまぐち ごりょう）は、津波の襲来をいち早く察知しました。彼は、高台へ村人たちを導くため、収穫したばかりの自分の稲の束（稲むら）に火を放ったのです。
この火が目印となり、多くの村人が高台へ避難し、命が助かりました。私が思うに、この瞬時の「知恵」と「決断力」は、現代に生きる私たちも見習うべき点です。
「世界津波の日」として国際的な記念日にも
濱口梧陵の偉業は、避難誘導だけにとどまりません。彼は私財を投じて巨大な防潮堤を建設し、村の未来を守りました。
この「稲むらの火」の教訓と、2011年の東日本大震災の経験を踏まえ、2011年に11月5日が「津波防災の日」として法律で制定されました。
この日本の取り組みは国際社会にも広がり、2015年の国連総会で、11月5日は「世界津波の日（World Tsunami Awareness Day）」として全会一致で採択されました。和歌山の一地方の伝承が、世界共通の防災意識を高める日となったのです。
11月5日は語呂合わせ記念日の宝庫 🎁
11月5日は「いい（11）ご（5）」と読めることから、「縁結びの日」以外にも多くの語呂合わせ記念日が存在します。
食べ物に関する記念日 🍎🥚
私たちの食卓に欠かせない食べ物の記念日が集まっています。
- いいりんごの日｜「いい(11)りんご(5)」の語呂合わせ。青森県が制定しました。
- いいたまごの日｜「いい(11)たま(0)ご(5)」の語呂合わせ。鶏卵の消費促進が目的です。
- ごまの日｜「いい(11)ご(5)ま」の語呂合わせ。ごまの健康効果をアピールする日です。
- おいしいあなごの日｜「おい(1)しい(1)あなご(5)」の語呂合わせです。
文化やライフスタイルに関する記念日 ✨👨
日々の生活を豊かにするユニークな記念日もあります。
- いい男の日｜「いい(11)おとこ(5)」の語呂合わせ。メンズ美容ケア製品のPRから生まれました。
- お香文化の日｜「いい(11)おこ(5)う」の語呂合わせ。日本のお香文化を普及させるための日です。
- いい酵母の日｜「いい(11)こ(5)うぼ」の語呂合わせです。
日本と世界の「縁」を結んだ日
語呂合わせではありませんが、国と国との「縁」が結ばれた日でもあります。
日本ブラジル修好記念日
1895年（明治28年）11月5日は、「日伯修好通商航海条約」が調印された日です。
この条約が、その後の大規模な日本人のブラジル移住への道を開きました。今日ブラジルが世界最大の日系人コミュニティを持つに至る、歴史的な「縁」の始まりの日です。
11月5日に起きた歴史的な出来事 📜
11月5日は、現代の日本を形作る上で重要な出来事が起きた日でもあります。私が注目する歴史的なトピックをいくつか紹介します。
日本の経済と文化を象徴する日
日本の経済成長や消費文化におけるマイルストーンが、この日に刻まれています。
伊勢丹の創業
1886年（明治19年）11月5日、東京・神田に伊勢屋丹治呉服店が開業しました。これが、後に日本を代表する百貨店の一つとなる伊勢丹の始まりです。
初代トヨタ・カローラ発売
1966年（昭和41年）11月5日、トヨタ自動車が初代「カローラ」を発売しました。カローラは日本のモータリゼーションを加速させ、世界的な大衆車として日本の製造業の象徴となりました。
日本中が熱狂したパンダ来日 🐼
1972年（昭和47年）11月5日は、上野動物園で2頭のジャイアントパンダ、オス「カンカン」とメス「ランラン」の一般公開が始まった日です。
日中国交正常化を記念して贈られた2頭は、まさに「親善大使」でした。公開初日には約6万人が動物園に殺到し、日本中が「パンダフィーバー」に沸きました。
日本の学術界が揺れた日
輝かしい歴史だけでなく、社会に衝撃を与えた出来事も記録されています。2000年（平成12年）11月5日、旧石器発掘捏造事件が新聞報道によって発覚しました。
「神の手」と呼ばれた研究者による不正が明らかになり、日本の考古学界や歴史教科書に大きな影響を与えました。専門家の情報をうのみにせず、物事を多角的に検証する重要性を痛感させられる出来事です。
11月5日生まれの著名人・芸能人 🎂
11月5日が誕生日の主な有名人・芸能人は以下の通りです。
日本の有名人
- 渡辺翔太（Snow Man / アイドル）- 1992年生まれ
- 中川晃教（シンガーソングライター）- 1982年生まれ
- 春畑道哉（TUBE / ミュージシャン）- 1966年生まれ
- 真太郎（UVERworld / ミュージシャン）- 1983年生まれ
- 原紗友里（声優）- 1988年生まれ
- 鈴木このみ（歌手）- 1996年生まれ
- 小片リサ（元つばきファクトリー / アイドル・歌手）- 1998年生まれ
- 天地真理（歌手）- 1951年生まれ
海外の有名人
- BoA（歌手）- 1986年生まれ
- ハン・ジミン（女優）- 1982年生まれ
- ティルダ・スウィントン（女優）- 1960年生まれ
- ロバート・パトリック（俳優）- 1958年生まれ
- ブライアン・アダムス（ミュージシャン）- 1959年生まれ
その他にも、富野由悠季さん（アニメ監督）や、プロ野球の宮本慎也さん、甲斐拓也さん、サッカーの冨安健洋選手などが同じ誕生日です。
まとめ
11月5日は、人との「良いご縁」を願うロマンチックな「縁結びの日」であると同時に、過去の災害を教訓とする「津波防災の日」でもあります。
「いいりんごの日」のような楽しい語呂合わせ記念日から、パンダ来日やカローラ発売といった日本の歩みを象徴する出来事まで、実に多様な顔を持つ一日です。
この記事を読んで、11月5日という日があなたにとって少しでも特別なものになれば幸いです。💖