11月4日と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。近年、SNSを中心に「いい推しの日」として大きな盛り上がりを見せています。
私が調べたところ、この日は『いい推しの日』以外にも、世界史に残る重要な出来事や、ユニークな記念日がたくさんある一日でした。この記事では、11月4日の多様な顔を、初心者にも分かりやすく徹底的に解説します。
11月4日は『いい推しの日』！❤️
11月4日といえば、今やこの記念日を思い浮かべる人が最も多いかもしれません。
『いい推しの日』とは？
『いい推しの日』は、「いい(11)おし(04)」の語呂合わせから生まれました。これは、自分が熱心に応援している対象、つまり「推し」への愛を語り合い、祝福するための日です。
2019年に制定された比較的新しい記念日ですが、瞬く間に日本中のファンカルチャーに浸透しました。
SNSでの盛り上がりと推し活 📱
この日、X（旧Twitter）などのSNSは「#いい推しの日」というハッシュタグで溢れかえります。ファンが自分の推しの魅力を発信したり、企業が関連キャンペーンを実施したりと、一大イベントになっています。
「推し活」は、個人の趣味を超えて日々の生活に活力をもたらす社会現象です。私が思うに、この記念日は、そんな現代のファンカルチャーを象徴する大切な一日となっています。
日本のユニークな記念日 🇯🇵
11月4日には、『いい推しの日』以外にも、日本語の「語呂合わせ」から生まれたユニークな記念日がたくさん存在します。
語呂合わせで生まれた記念日たち
例えば、以下のような記念日があります。
- いい刺しゅうの日｜「いい(11)し(4)しゅう」と読む語呂合わせです。
- いいよの日｜「いい(11)よ(4)」という優しい響きから、他者を褒め、許し合う日とされています。
- いいおしりの日｜「いい(11)お(0)し(4)り」の語呂合わせで、ある有名な児童書シリーズにちなんで制定されました。
これらは、業界団体や個人が、文化の促進や社会的なメッセージのために制定したものです。
カレンダーの位置で決まった記念日
少し変わった由来を持つのが「かき揚げの日」です。これは語呂合わせではありません。
カレンダーを見たときに、11月11日の「めんの日」の真上に11月4日があることが理由です。麺類との相性が抜群なかき揚げにぴったりの位置関係というわけです。
11月4日生まれの著名人・芸能人 🎂
11月4日は、多くの才能ある方々が誕生した日でもあります。ここでは、お誕生日の著名な方々をご紹介します。
俳優・タレント
日本を代表する俳優やタレントの方々が多くいらっしゃいます。
- 尾野 真千子（女優）
- 名倉 潤（お笑いタレント、ネプチューン）
- リリー・フランキー（イラストレーター、小説家、タレント）
- 西田 敏行（俳優、歌手、タレント）
- 山本 未來（女優）
- 笠松 将（俳優）
- 池津 祥子（女優）
ミュージシャン・文化人・その他
音楽界や将棋界、お隣の韓国K-POP界にも、この日生まれのスターがいます。
- 浅倉 大介（access、ミュージシャン）
- 宮本 佳那子（歌手、女優、声優）
- 増田 康弘（プロ将棋棋士）
- T.O.P（BIGBANG、K-POPアイドル）
世界史が動いた日｜創造と発見 🌍
11月4日は、世界史において「創造」と「発見」がなされた重要な日でもあります。
平和と科学の礎が築かれた日
1946年の11月4日、ユネスコ（国際連合教育科学文化機関）憲章が発効しました。これは、戦争の反省から、教育や文化を通じて平和な世界を築こうという国際的な誓いです。
それ以前の1869年の同じ日には、世界的な科学雑誌『ネイチャー』が創刊されました。分野を超えて科学者が知見を共有する基盤が、この日に誕生したのです。
20世紀最大の考古学的発見
1922年の11月4日、考古学史に残る大発見がありました。イギリスの考古学者ハワード・カーターが、エジプトの「王家の谷」でツタンカーメン王の墓の入口を発見した日です。
ほぼ未盗掘のまま見つかった王墓は、古代エジプト文明の謎を解き明かす貴重な手がかりとなりました。私が思うに、これはまさに歴史の扉が開かれた瞬間です。
国家の記憶と祝日 🏛️
世界に目を向けると、11月4日を国家的な祝日として定めている国々があります。これらの祝日は、いずれも国のアイデンティティ形成に関わる出来事に由来します。
イタリア｜国家統一と陸軍の日
イタリアでは、11月4日は「国家統一と陸軍の日」です。第一次世界大戦における勝利を記念する日で、これによりイタリア統一運動（リソルジメント）が完成したとされています。
ロシア｜国民団結の日
ロシアでは「国民団結の日」という祝日です。これは1612年に、民衆義勇軍がポーランド軍からモスクワを解放した史実を記念しています。国民の団結を象徴する日と位置付けられています。
パナマ｜国旗の日
パナマでは「国旗の日」として祝われます。11月3日のコロンビアからの独立宣言の翌日にあたり、国家主権の象徴である国旗に敬意を表す日となっています。
歴史の転換点｜社会を揺るがした事件 😢
11月4日は、平和な記念日ばかりではありません。社会の進路を暴力によって変えようとした、悲しい事件が起きた日でもあります。
日本で起きた二つの暗殺事件
日本国内では、時代を象徴する二つの事件が11月4日に起きました。
原敬首相暗殺事件 (1921年)
「平民宰相」と呼ばれた原敬首相が、東京駅で青年に刺殺された事件です。日本で最初の本格的な政党内閣を率いた指導者の死は、その後の日本政治に大きな影響を与えました。
坂本堤弁護士一家殺害事件 (1989年)
オウム真理教の問題を追及していた坂本堤弁護士と、その妻子が教団幹部によって殺害された日です。法によって市民を守ろうとした一家の命が奪われた、痛ましい事件です。
世界の平和を揺るがした暗殺事件
1995年のイスラエルでも、平和への歩みを止める暗殺事件が起きました。中東和平（オスロ合意）を進めていたイツハク・ラビン首相が、和平反対派の過激派によって射殺されました。
この事件により、中東和平のプロセスは事実上頓挫し、その後の歴史に暗い影を落とすことになりました。
まとめ
11月4日という一日は、実に多様な顔を持っています。
SNSで「推し」への愛を叫ぶ『いい推しの日』として盛り上がる一方で、世界史レベルでは、ユネスコの発足やツタンカーメン王墓の発見といった「創造」と「発見」の日でもあります。
イタリアやロシアでは国民の団結を祝う日であり、同時に、原敬首相やラビン首相の暗殺といった、暴力によって歴史が歪められた「悲劇」の日でもあります。
私が考えるに、たった一日にこれほど多くの意味が積み重なっている事実は、歴史の面白さと深さを教えてくれます。皆さんも11月4日を、様々な視点から振り返ってみてはいかがでしょうか。