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草壁シトヒ
くさかべしとひ
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二十四節気「小寒(しょうかん)」の過ごし方!寒の入りを乗り切る旬の食材と養生術❄️

一年の中で最も寒さが厳しくなる時期がやってきました。私はこの冷たく澄んだ空気を感じると、本格的な冬の訪れを実感します。

二十四節気の一つである「小寒」は、春を待つための大切な準備期間です。厳しい寒さを乗り切るための知恵を身につけ、健やかに過ごしましょう。

タップできる目次

小寒の時期と知っておきたい基礎知識

小寒は一年を24等分した二十四節気の23番目にあたる節目です。冬至と大寒の間に位置しており、本格的な寒さが始まる時期を指します。

太陽の通り道である黄経が285度に達した瞬間から小寒が始まります。私はこの時期のキリッとした空気感に、身が引き締まる思いがします。

2026年の小寒はいつ?

2026年の小寒は1月5日です。時間は午前9時1分とされています。

国立天文台の計算によって正確な日時が決まるため、毎年少しずつ前後します。2025年も同じく1月5日ですが、時間は深夜の3時16分でした。

寒の入りが持つ意味

小寒の初日を「寒の入り」と呼びます。この日から節分の前日までの約30日間を「寒の内」と表現します。

寒のうちは暦の上で最も寒い時期とされています。寒中見舞いなどの冬の挨拶も、この寒の入りを境に始めるのが一般的です。

小寒の自然を感じる七十二候の移ろい

小寒の約15日間をさらに3つの期間に分けたものが七十二候です。自然界の微細な変化を捉えた美しい言葉が並びます。

私はこれらの言葉に触れるたび、日本人の繊細な感性に感動を覚えます。極寒の中でも着実に春の準備が進んでいることがわかります。

初候|芹乃栄(せりすなわちさかう)

1月5日頃から9日頃までの期間を指します。冷たい水辺で芹がすくすくと育ち始める時期です。

芹は一箇所に競り合って生えることからその名がつきました。春の七草の一つとしても知られ、冬の貴重なビタミン源となります。

次候|水泉動(しみずあたたかをふくむ)

1月10日頃から14日頃までの期間を指します。凍てつく地中で泉が動き始める頃です。

地上は氷に覆われていても、目に見えない深い場所では春の胎動が始まっています。私はこの静かな変化に生命の力強さを感じます。

末候|雉始雊(きじはじめてなく)

1月15日頃から19日頃までの期間を指します。雄のキジが鳴き始める時期です。

キジは日本の国鳥であり、足裏で微かな振動を察知する鋭い感覚を持っています。春の気配を感じ取って鳴き声を上げ始め、仲間を呼び寄せます。

寒さを味方にする伝統行事と習慣

小寒は正月行事が一段落し、日常生活へ戻る区切りの時期でもあります。心身を整えるための大切な行事が多く存在します。

私はこれらの習慣を大切にすることで、季節のリズムと調和できると考えています。現代でも役立つ伝統の知恵を日常生活に取り入れてください。

寒中見舞いを送るマナー

寒中見舞いは小寒から立春の前日までに届くように送ります。年賀状の返礼が遅れた際や、喪中の方への挨拶として用いられます。

「寒中お見舞い申し上げます」という言葉から書き始めるのが基本です。相手の体調を気遣うとともに、自身の近況を簡潔に伝えてください。

文章の作り方|季節の挨拶

拝啓などの頭語は使わずに始めます。寒さが厳しい時期であることを共有する言葉を添えるのがマナーです。

「厳寒の候」といった表現も好まれます。最後は相手の健康を祈る結びの言葉で締めくくります。

投函時期の注意点|松の内との関係

松の内が明けてから送るのが正解です。関東では1月7日、関西では1月15日を過ぎてから投函してください。

あまりに早く送ると年賀状と混同されてしまいます。時期を正しく見極めることが大切です。

無病息災を願うどんど焼き

1月15日の小正月を中心に行われるのがどんど焼きです。正月飾りや書き初めを燃やして神様を見送ります。

この火で焼いたお餅を食べると、一年を健康に過ごせると言われています。私は地域の集まりに参加し、温かい火を囲む時間を大切にしています。

寒稽古の精神|克己心を養う

武道などの習い事では、この時期に寒稽古が行われます。最も寒い時間帯に稽古をすることで、技術だけでなく精神を鍛えます。

厳しい環境に身を置くことで、自分に打ち勝つ強い心が育まれます。現代では朝の散歩などを寒稽古の代わりにするのも良い方法です。

出初式の歴史|防災の意識を高める

1月6日頃には消防団による出初式が開催されます。江戸時代の火消し文化を受け継ぐ伝統的な行事です。

乾燥して火災が起きやすいこの時期に、防災への意識を新たにします。梯子乗りの技を披露する姿は、見る人の心を奮い立たせます。

冬の活力を蓄える旬の食材

小寒の時期は、寒さに耐えるためにエネルギーを蓄えた食材が豊富に揃います。栄養価が高く、味も濃厚になるのが特徴です。

私は旬の食材を積極的に摂ることで、免疫力を維持しています。自然の恵みを美味しく食べて、厳しい冬を乗り切りましょう。

体を整える七草粥と寒卵

1月7日には七草粥を食べる習慣があります。お正月の贅沢な食事で疲れた胃腸を休める効果があります。

芹や薺といった青菜は、ビタミンが不足しがちな冬の体に潤いを与えます。お米の優しい甘みと青菜の香りが、体内に活力を吹き込みます。

寒卵の魅力|金運と健康の象徴

小寒から大寒にかけて産み落とされた卵を寒卵と呼びます。鶏が水を飲む量を減らして体力を温存するため、栄養が凝縮されています。

黄身の色が濃く、味が濃厚であることから、金運を呼ぶ縁起物とされてきました。私はこの時期の卵かけご飯を毎年の楽しみにしています。

七草の種類|それぞれの役割

セリやナズナ、ゴギョウといった7種類の植物には、それぞれ薬効があります。消化を助けたり、血圧を整えたりする働きが期待されます。

ハコベラやホトケノザも加わり、植物の生命力を直接取り入れます。スズナ(カブ)やスズシロ(ダイコン)は消化酵素が豊富です。

旨味が凝縮した寒しじみと冬の魚

冬のしじみは「寒しじみ」と呼ばれ、一年で最も美味しくなります。寒さに耐えるために身が引き締まり、旨味成分がたっぷりと蓄えられます。

しじみには肝機能を助けるオルニチンが豊富に含まれています。お酒を飲む機会が多い冬の時期には、欠かせない健康食材です。

食材特徴おすすめの食べ方
寒ブリ脂が乗りきった最高級の味ブリ大根や刺身
寒しじみ旨味と栄養が凝縮お味噌汁や酒蒸し
アンコウ肝が肥大して濃厚あんこう鍋
寒タラ身が締まり白子が絶品ちり鍋やフライ

冬の魚介類|寒ブリの王道

日本海側で獲れる寒ブリは、この時期の王様です。産卵前の体にたっぷりと脂を蓄えており、とろけるような食感を楽しめます。

私は刺身で食べるのも好きですが、照り焼きにしても絶品です。良質な脂は乾燥しやすい冬の肌を内側から整えます。

根菜類の知恵|体を芯から温める

大根やレンコンといった根菜類も美味しさが増します。土の中で育つ野菜は、東洋医学的に体を温める性質を持っています。

温かい煮物やスープにすることで、栄養を余さず摂取できます。ショウガやネギを添えれば、さらに温熱効果が高まります。

東洋医学に学ぶ冬の養生術

冬の寒さは「腎(じん)」という臓器に負担をかけやすいと言われています。腎は生命エネルギーの貯蔵庫であり、老化や生殖を司る場所です。

私は毎日の生活の中に簡単なケアを取り入れています。腎を労わることで、若々しさと活力を保つようにしてください。

腎を養い生命力を高める

腎の働きが弱まると、足腰の冷えや耳鳴りといった症状が出やすくなります。黒い食材を摂ることが、腎のケアに直結します。

黒豆や黒ごま、黒きくらげといった食品を積極的に選んでください。これらは血の巡りを良くし、エネルギーを補う役割を果たします。

食養生のポイント|温陽補腎

体を内側から温める「温陽(おんよう)」を意識した食生活が大切です。シナモンや山椒といったスパイスを料理に活用してください。

くるみや栗といった木の実も腎を助ける優れた食材です。おやつとして取り入れることで、手軽に養生が続けられます。

睡眠の質を高める|冬の過ごし方

冬は「早寝遅起き」が養生の基本です。太陽が昇ってから活動を始めることで、体内の陽気を逃さないようにします。

私は夜の時間をゆったりと過ごし、心身を鎮めることを心がけています。深い睡眠は、翌日の活動エネルギーをしっかりと蓄えてくれます。

足湯で冷えを解消する

「頭寒足熱」という言葉通り、足を温めることは全身の健康に繋がります。小寒の時期は、特に足裏のツボである「湧泉(ゆうせん)」を温めてください。

足湯は心臓に負担をかけず、効率的に血液循環を改善します。お風呂に入れない日でも、洗面器にお湯を張るだけで簡単にリラックスできます。

足湯の効果的なやり方|温度と時間

40度から42度程度の少し熱めのお湯が理想的です。15分から20分ほど、ふくらはぎまで浸かると体がポカポカしてきます。

私はお湯の中に天然塩や日本酒を少量入れています。これらは保温効果を高め、邪気を払うと言われています。

衣服による対策|三首を温める

首、手首、足首の「三首」を冷やさないように工夫してください。太い血管が表面に近い場所を通っているため、ここを温めると全身が冷えにくくなります。

レッグウォーマーやマフラーを上手に活用してください。ちょっとした工夫で、体感温度は劇的に変わります。

まとめ

小寒は「寒の入り」を迎え、一年で最も過酷な寒さが始まる時期です。それと同時に、内なる力を蓄えて春への準備を整える大切な節目でもあります。

七草粥や寒しじみといった旬の食材を楽しみ、寒中見舞いやどんど焼きといった行事を通じて季節の情緒を味わってください。東洋医学の知恵を借りて「腎」を養えば、冬の寒さも心地よい刺激に変わります。

私はこの冬を、ただ耐えるだけでなく楽しむ期間にしたいと考えています。皆さんも日々の養生を大切に、健やかな春を迎えてください。

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