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草壁シトヒ
くさかべしとひ
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二十四節気・寒露(かんろ)の意味とは?「晩秋」の美しき原風景 🦆

秋も深まり、朝晩の冷え込みが厳しくなってきたと感じる今日この頃。私が一年の中で最も風情を感じ、心惹かれる季節がやってきました。それが二十四節気のひとつ、「寒露(かんろ)」です。

空気が澄み渡り、月が美しく見えるこの時期は、日本の秋の美しさが凝縮されています。今回は、この寒露という言葉の意味や由来、そしてこの季節ならではの楽しみ方について詳しくご紹介します。

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寒露とは?その意味と時期を知る

寒露とは、文字通り「冷たい露」を意味する言葉です。草花に降りた露が冷たい空気に触れ、凍りそうになるほどの寒さを表しています。

寒露の意味と季節の変わり目

寒露は、二十四節気の第17番目にあたる節気です。夏から秋へと移ろい、さらに冬へと向かう「晩秋」の入り口といえるでしょう。

私がこの言葉に感じるのは、単なる気象現象の説明以上の、日本人の繊細な美意識です。露が冷たく光る様子を美しいと感じる心が、この名前に込められている気がします。

昼間は過ごしやすい陽気ですが、夜にはぐっと気温が下がります。この寒暖差が美しい紅葉を生み出し、私たちの目を楽しませてくれるきっかけとなります。

2025年・2026年の寒露はいつ?

寒露は特定の一日を指す場合と、次の節気である「霜降(そうこう)」までの期間を指す場合があります。カレンダー上の日付は、地球の運行によって年ごとに微妙に変化します。

私が調べた向こう数年間の寒露の日付は以下の通りです。

寒露の入り(日付)期間の目安
2024年10月8日10月8日~10月22日
2025年10月8日10月8日~10月22日
2026年10月8日10月8日~10月22日

この表からわかるように、毎年おおよそ10月8日頃から始まります。この時期から10月23日頃の霜降までの約15日間が、暦の上での寒露の期間となります。

寒露の七十二候|自然の微細な変化

二十四節気をさらに細かく分けた「七十二候」を見ると、寒露の時期に起きる自然の変化がより鮮明にイメージできます。昔の人は、鳥や花、虫の様子から季節の移ろいを感じ取っていました。

初候|鴻雁来(こうがんきたる)

10月8日から12日頃は、北国から雁(がん)という渡り鳥が日本へやってくる時期です。雁はV字型の編隊を組んで空を飛ぶ姿が特徴的で、秋の空の風物詩といえます。

私がふと空を見上げたときに、渡り鳥の群れを見つけると、冬の足音が近づいていることを実感します。その年に初めて訪れる雁を「初雁(はつかり)」と呼び、古くから俳句や和歌の題材として愛されてきました。

次候|菊有花(きくのはなひらく)

10月13日から17日頃は、菊の花が咲き始める時期です。菊は日本の皇室の紋章でもあり、高貴で美しい花として知られています。

旧暦の9月9日は「重陽の節句」あるいは「菊の節句」と呼ばれますが、現在の暦ではこの寒露の時期こそが菊の見頃です。各地で菊花展が開かれ、色とりどりの菊が私たちの目を楽しませてくれます。

末候|蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

10月18日から22日頃は、キリギリスやコオロギが戸口で鳴くようになる時期です。ここでいうキリギリスは、現在のコオロギを指しているといわれています。

夏の間は野原で鳴いていた虫たちが、寒さを避けて人家に近づいてくる様子を表しています。私が夜、静かに本を読んでいるときに聞こえてくる虫の音は、秋の夜長の良きBGMとなります。

寒露の気象メカニズム|「秋晴れ」と「露」

寒露という名前の由来にもなっている「露」や、この時期特有の「秋晴れ」には、科学的な理由があります。気象の仕組みを知ると、景色の見え方が変わります。

なぜ「冷たい露」ができるのか

寒露の時期に露が多く見られる主な原因は「放射冷却」です。秋の乾いた空気の中、夜間に地表の熱が空へ逃げていくことで、地面付近の気温が急激に下がります。

気温が下がると、空気中に含むことができる水分の限界量が減ります。あふれ出た水分が水滴となって草木に付着し、美しい露となるわけです。

移動性高気圧がもたらす空の青さ

この時期、大陸から「移動性高気圧」がやってきます。この高気圧に覆われると、雲のない澄み切った青空が広がります。

空気が乾燥しているため、空の青色がより濃く、深く見えるのが特徴です。「天高く馬肥ゆる秋」という言葉がありますが、私が秋の空を見て「高い」と感じるのは、この澄んだ空気のおかげといえます。

寒露の食卓|脂が乗った旬の味覚 🐟

「食欲の秋」という言葉通り、寒露の時期は食材が最も美味しくなる季節です。冬に備えて栄養を蓄えた魚や、収穫を迎えた農作物が食卓を彩ります。

戻り鰹と秋鯖の濃厚な旨味

春に北上した鰹が、秋になって南下してくるものを「戻り鰹」と呼びます。エサをたっぷりと食べているため、脂の乗りが非常によく、「トロ鰹」とも呼ばれるほどの濃厚な味わいです。

同じく鯖(サバ)も「秋鯖」と呼ばれ、脂が乗って美味しくなります。私がこの時期に食べる鯖の味噌煮や鰹のたたきは、白米との相性が抜群で、ついつい食べ過ぎてしまいます。

収穫の喜び|新米・柿・栗

寒露は、新米が出回る嬉しい時期でもあります。水分を多く含んだツヤツヤの新米は、香りも粘りも格別です。

果物では柿が赤く色づき、甘みを増します。栗も旬を迎え、栗ご飯や甘露煮など、秋ならではの味覚を楽しむことができます。

五感で楽しむ寒露|香りと行事

味覚だけでなく、嗅覚や視覚でも秋の深まりを感じることができます。この時期ならではの香りや、伝統的な行事に触れてみましょう。

金木犀(キンモクセイ)の甘い誘惑

道を歩いていると、どこからともなく甘く芳しい香りが漂ってくることがあります。正体は、オレンジ色の小さな花を咲かせる金木犀です。

私はこの香りをかぐと、「ああ、本格的な秋が来たな」と条件反射のように感じます。姿が見えなくても香りだけで存在を主張する金木犀は、寒露の象徴的な植物といえます。

十三夜(後の月)を楽しむ

9月の「十五夜」は有名ですが、寒露の時期には「十三夜(じゅうさんや)」というお月見の行事があります。満月より少し欠けた月を愛でる、日本独自の風習です。

十五夜だけを見て十三夜を見ないのは「片見月」といって縁起が悪いとされてきました。この時期は栗や豆の収穫期でもあるため、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれ、月見団子と共に栗や枝豆をお供えします。

寒露の過ごし方|体調管理と挨拶

季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。また、社会人としては季節に合わせた挨拶も心得ておきたいところです。

寒露の時期の時候の挨拶

手紙やビジネスメールの冒頭で使う時候の挨拶も、10月上旬から中旬にかけては寒露にちなんだものを使います。「寒露の候」「秋涼の候」「清秋の候」などが代表的です。

私が実際にメールを送る際は、「朝晩は冷え込むようになりましたが」といった相手を気遣う言葉を添えるようにしています。形式的な挨拶だけでなく、実感のこもった一言を加えることで、より丁寧な印象になります。

東洋医学に学ぶ「乾燥」対策

東洋医学では、秋は「燥(そう)」の季節とされ、乾燥が体に影響を与えやすいと考えられています。特に「肺」が乾燥を嫌うため、喉の痛みや咳が出やすくなります。

体を内側から潤すために、梨、レンコン、豆腐、白ごまなどの「白い食材」を積極的に摂るのがおすすめです。私はこの時期、朝食に温かい豆乳スープを取り入れ、体を温めながら潤すように心がけています。

まとめ|深まる秋を慈しむ 🍂

寒露は、冷たい露が光る美しい季節であり、冬への準備期間でもあります。空を見上げれば渡り鳥や澄んだ月があり、食卓には脂の乗った魚や新米が並びます。

忙しい日々の中でも、ふと立ち止まって金木犀の香りを楽しんだり、夜空を見上げたりしてみてください。五感を使って季節の変化を感じることで、毎日の生活がより豊かで彩りあるものになるでしょう。

あなたも今夜は、秋の虫の声に耳を傾けながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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